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なんで消えたの?iPhoneからイヤホンジャックがなくなった本当の理由

「気づいたら、イヤホンジャックがない…!」
過去にiPhoneを新しくしたとき、そんな風に驚いた方も多いのではないでしょうか。
お気に入りの有線イヤホンが使えなかったり、変換アダプタが必要になったりと、戸惑いを感じた人も少なくありません。
なぜAppleは、あの便利だったイヤホンジャックをなくしてしまったのでしょうか?
今回は、iPhoneからイヤホンジャックが廃止された理由や背景、私たちのスマホ生活に与えた影響について、やさしく解説していきます。
当時を思い出しながら、ぜひ一緒にふり返ってみましょう。
1. いつの間にかなくなったイヤホンジャック。そのとき、何が起きた?
iPhoneにイヤホンジャックがあったのは、iPhone 6sまで。
そして、2016年に発売されたiPhone 7で、ついにイヤホンジャックは廃止されました。
それまで、ほとんどのスマホには当たり前のようにイヤホンジャックが付いていて、有線イヤホンを挿すだけで音楽が聴けるのが普通でしたよね。
だからこそ、「え、刺さらないの?」「なんでわざわざなくしたの…?」と、多くのユーザーが戸惑いを感じたんです。
発売当時は、Appleのこの決断に対して賛否両論が巻き起こりました。
「時代の先を行ってる」という声もあれば、「不便になっただけ」という批判の声も。
それでもAppleは、これ以降のモデルにもイヤホンジャックを復活させることはありませんでした。
この“変化”は、ただのデザインの変更ではなく、スマホ業界にとっても大きな転換点だったのです。
2. Appleがイヤホンジャックをなくした理由は「未来志向」だった?
では、Appleはなぜあえてイヤホンジャックを廃止するという大胆な決断をしたのでしょうか?
理由はいくつかありますが、ポイントは「未来のスマホのあり方」を見据えていたことにあります。
主な理由として挙げられているのは、以下のような点です。
- 内部スペースの確保
→ 高性能なカメラやバッテリー、Taptic Engineなど、新しい技術を詰め込むためにスペースが必要だった。 - 防水性能の向上
→ イヤホンジャックは穴なので、水の侵入リスクが高まります。廃止することで、防水性が高まりました。 - ワイヤレス化の推進
→ AirPodsなどのワイヤレスイヤホンの普及を見据えて、「ケーブルのない世界」へ舵を切ったのです。
こうした背景をふまえると、単に「なくなって不便」という話ではなく、
Appleとしては「これからのスマホはこう進化していくんだよ」というメッセージでもあったのかもしれません。
もちろん、当時はまだワイヤレスイヤホンが高価だったり、音質や接続の不安定さもありましたが、
その後のAirPodsの成功が、この戦略を裏付ける形となりました。
3. イヤホンジャックがなくなって、私たちのスマホ生活はどう変わった?
イヤホンジャックの廃止は、私たちの“音楽の聴き方”や“スマホの使い方”に大きな変化をもたらしました。
まず一番の影響は、ワイヤレスイヤホンの普及。
iPhone 7の登場と同時に、AppleはAirPodsを発表。
「イヤホンジャックがないなら、ワイヤレスで聴けばいいじゃん!」という流れを一気に加速させました。
それと同時に、当初はこんな声もよく聞かれました。
- 「変換アダプタをなくしてしまう…」
- 「充電しながらイヤホンが使えないのが不便」
- 「Bluetooth接続ってちょっと不安定じゃない?」
たしかに、最初は不便に感じることも多かったですよね。
でも、数年が経った今、Bluetoothイヤホンを使うのが“あたりまえ”になったという方も多いのではないでしょうか。
コードが絡まるストレスから解放されたり、通勤中もスマートに音楽や通話ができるようになったり、
ワイヤレスにはワイヤレスなりの便利さがあるんだと、気づかされた人も多かったはずです。
4. まとめ 〜イヤホンジャック廃止が教えてくれたスマホの進化とこれから〜
iPhoneからイヤホンジャックがなくなったとき、多くの人が「どうして?」と感じたのは自然なこと。
でもその裏には、Appleの「未来を見据えた設計思想」がありました。
あの一歩があったからこそ、ワイヤレスイヤホンは一気に普及し、
今では多くのメーカーが“イヤホンジャックのないスマホ”を当たり前のように発売しています。
もちろん、すべての人にとって完璧な変化だったわけではありません。
でも、「使いにくい」「困った」と思っていたことが、
時を経て「これが便利かも」に変わっていく──そんな風に、私たちの生活スタイルも進化しているのかもしれません。
イヤホンジャックの廃止は、単なる機能の削除ではなく、
“これからのスマホのカタチ”を私たちに投げかけていたのかもしれませんね。




